花粉症あれこれ

Posted on 2014/10 by miyahara

花粉症とマスク

花粉症の必需品といえばマスク、現在は多種のマスクがありすぎて、どれを選んだらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。あなたに合うマスク選びに役立つ情報を集めてみました。

 

  • 家庭用マスク

 

マスクには「家庭用マスク」「医療用マスク」「産業用マスク」の3種類があります。「花粉症は病気だから医療用のほうがいい?」と思われるかもしれませんが、医療用マスクは家庭用マスクと比べると、さらに細かいフィルター機能がついているので、病院や看護・感染症防止のために作られたものです。花粉の粒の大きさは、それほど小さくはないので家庭用マスクで十分です。家庭用マスクは花粉症以外にも防寒や保湿のために日常的に使われます。フィルター機能と通気性の良さから、長時間快適に過ごせるのが特徴です。

 

  • マスクの素材

□ガーゼ

ガーゼは家庭用のマスクとしては古くから使われているものです。保湿効果が高く、主に綿織物を重ね合わせたもので作られています。最近では中に特殊なフィルターを縫いこんで、花粉を通りにくくしたものが増えています。

□不織布

「織っていない布」のことですが、繊維や糸を織らずに、熱や機械、化学的な方法で繊維を接着させたりからみあわせた薄いシートです。複数の原料を使って厚みや空間を調節できます。ガーゼは洗ってまた使用できますが、不織布のマスクは使い捨てが一般的です。フィルター機能としては粒子が通りにくいので、初期は医療用でしたが、現在は家庭用マスクにも広く使われています。

 

  • マスクの形

□平型

古くからおなじみのタイプで、ガーゼマスクに使われることが多いです。

□プリーツ型

立体的になるプリーツ構造のタイプです。顔の全部にフィットするので、圧迫感がありません。プリーツ構造を活かして、口の動きの邪魔をせず話してもずれにくいのが特徴です。プリーツ部分を広げると、口の前に空間を作ることができるので呼吸が楽になります。

□立体型

顔のラインに沿った形で、密着性が高いのが特徴です。顔の形に合うデザインをされているので、すき間なくフィットします。マスクと口元に空間ができる形をしているので、息苦しさや話しづらさがありません。また、女性には口紅がつきにくいので人気があります。

 

  • マスクの選び方

□用途

花粉用とカゼ用マスクの差は粒子の大きさによる通りにくさです。花粉の大きさは20~30ミクロン、ウイルスは0.1~0.3ミクロンです。カゼ用マスクはウイルスの侵入防止や飛沫防止のためにより高いバリアができます。花粉用マスクはウイルスが通ってしまいますが、薄くて通気性が高いので付け心地が良いのが特徴です。両方を兼ねるなら、カゼ用マスクが効果的でしょう。

□密着性と付け心地

マスクが自分に合っているかどうかは購入して実際に使ってみないと分かりません。密着性や付け心地はいくつか試してみて、呼吸のしやすさ、話しやすさ、顔とのすき間がないか、耳にかけるゴムの強さ、不快感のなさなどを参考に比べて選んでみましょう。

□サイズ

家族で同じ大きさのマスクを使っていることも多いと思いますが、その人によってサイズが合っていないすき間から花粉やウイルスが入ってしまい、マスクの効果が発揮されません。では、自分に合うサイズはどのように測定したらよいのでしょうか?

購入の目安としての測定法として、親指と人差し指でL字型を作り、親指の先端は耳の付け根の一番高いところ、人差し指は鼻の付け根から1cm下のところに当てます。指先の幅を測った長さが…

・9~11cm→子供用サイズがおすすめ

・10.5~12.5cm→小さめサイズがおすすめ

・12~14.5cm→ふつうサイズがおすすめ

・14cm以上→大きめサイズがおすすめ

 

  • マスクを衛生的に使うためには

マスクを長時間使用していると、呼吸で湿ったり、においがたまっていきます。その原因はマスクに雑菌が繁殖していることです。使い捨ての不織布は1日1枚、ガーゼタイプは洗濯して再利用できますが、繊維がほつれないように手洗い、漂白剤は使用しないという点を覚えておいてください。