花粉症あれこれ

カテゴリ:花粉症のイロハ
Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症の診断

  • 花粉症とは

花粉症はスギやヒノキなどの花粉がアレルギー反応を示し、くしゃみや鼻水のような症状が起きます。アレルギー性鼻炎のひとつですが、花粉症は花粉の飛んでいる時期にだけ症状がでることから、季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれています。現在、日本人の約25%、そのうち約70%がスギ花粉症だと推定されています。

花粉症とカゼの症状には違いがあります。花粉症では、熱が出ないことが多い、無色で粘りのない鼻水が続く、目のかゆみを伴う、長期的に改善されない、晴れた日や風の強い日や雨が降った翌日に症状が影響を受ける、本人や家族がアレルギー体質といった特徴があります。アレルギー体質になりやすさは遺伝もありますが、排気ガスのような空気環境の悪化、生活習慣によって自律神経の働きのアンバランスが考えられています。

花粉症は鼻の症状だけではなく、目のかゆみ、涙、充血、のどのかゆみ、頭重感で日常生活に支障が長期間続きます。「花粉症くらいで仕事休めない…」となんとか市販薬で抑えようとしている人が多いと思います。しかし、花粉症はさまざまな植物の花粉が原因となるので、素人判断せずに花粉症かどうかを知るために診断を受けること、何の花粉に対してアレルギー症状を起こしているのか種類を特定すること、早めの治療で症状を軽減して快適な生活に改善されます。

 

  • 花粉症の検査

血液検査が主な検査になります。アレルギー反応があるとIgE抗体という物質が血液中に出てきます。IgE抗体がどの花粉から起きているのかを特定します。鼻水にはアレルギー反応があると好酸球という細胞が見つかります。この他、皮膚をアレルギーの原因と考えられるエキスで刺激して、15分くらいで皮膚が赤くなるかどうか、何種類かを同時に行なうことで原因となっている花粉を特定できます。病院によって異なりますが、原因となる花粉を鼻の粘膜につけて、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状がでるかどうかで確認します。

 

  • 花粉症の原因となりやすい植物

スギが最も多く、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなどが知られていますが、花粉の飛んでいる時期が同じでも他の花粉の可能性があります。

・樹木

スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、マツ、カエデ、ブナ、ビャクシン、コナラ、ニレ、オリーブ、クルミ、ヤナギ、アカシア、クワ

・イネ科の植物

カモガヤ、オオアサガエリ、ハルガヤ、ギョウギシバ、ナガハグサ、ヒロハウシケグサ、ホソムギ、アシ、コヌカグサ、セイバンモロコシ、コムギ、オオスズメテッポウ、スズメノヒエ

・雑草

ブタクサ、ヨモギ、ブタクサモドキ、オオブタクサ、ニガヨモギ、フランスギク、タンポポ、ヘラオオバコ、シロザ、アキノキリンソウ、ヘメスイバ、イラクサ、カナムグラ

 

  • なぜここまで特定して診断する必要があるのか?

原因となっている花粉はひとつとは限りません。検査では他の原因がないか、反応の強さが分かり、治療方針の決定の目安にもなります。

 

Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症何でもランキング

花粉症対策として、他の人は何をやっているか気になりますよね。薬以外で、もっと効果のある方法はないかと考える参考になる方法について、株式会社ウェザーニュースが2013年に発表した「第1回花粉症調査」があります。「花粉症対策として行なっていること」の項目でランキングを見つけました。

 

まずは、1~5位です。

1位 マスク

2位 飲み薬

3位 部屋干し★

4位 うがい

5位 空気清浄器★

定番中の定番ですね。

 

次、6~10位です。

6位 目を洗う★

7位 点鼻薬

8位 眼鏡★

9位 ヨーグルト

10位 通院

この中から★をピックアップして具体的対策方法を解説します。

 

★部屋干し

部屋干しをして花粉がつくのを防ぐためにはとてもいい方法ですが、生乾きや匂いが気になります。梅雨時なら仕方がないですが、晴れの日は布団だって干したいです。実際には「部屋干しは嫌い・したくない」と考えている人が多いと思います。洗濯物から花粉を家の中に入れないためにはどうすればいいでしょうか。

まず、手で払う人が多そうですね。手でパンパン叩いたら落ちていきそうな感じがしますが、実際にはほとんど落とされていません。しかし、乾いた状態から外に出して、手で払うとかなり落ちるそうです。これは部屋の中で一旦干して、乾いてきたら外に干す、取り込むときに手で払うという方法がいいということでしょう。少々面倒ですが部屋干しでの生乾きや匂いが気になる人にとっては、いい方法だといえるでしょう。

また、花粉がつきにくい方法もあります。花粉は朝は少なく、14時~15時頃は多く飛散しています。しかし、ほとんどの人は午前中に干しても夕方近くになってから取り込んでいて、花粉を大量に部屋に持ち込んでしまいます。外干しするには午前中早めに干し、昼過ぎには取り込んだほうがよさそうです。

 

★空気清浄器

最近の空気清浄器はほこりや臭い、花粉だけではなく、除菌やウイルスを取り除く機能がついたものが多いです。花粉の多い時間帯は窓を閉めて、部屋に入れない、入ったとしてもできるだけ減らすために空気清浄機が役立ちます。また、湿度が低いと花粉が飛びやすいので、加湿機能もあったほうがいいでしょう。喉が渇いていると花粉やウイルスを吸い込んだ時に喉にくっつきやすく、カゼの予防のためにも効果があります。

 

★目を洗う

よく「目を取り出して洗いたいほどかゆい」と表現され、花粉症対策などのために、目を洗うキットも市販されています。しかし、かゆいたびに頻繁にするのは目に良くありません。角膜の表面には、涙液層という層があります。この層には免疫機能があり、雑菌が入ったときにガードする働きがあります。目を洗うと涙液層の成分も洗い流してしまうため、花粉やほこりをさらに付着させてしまいやすくなって、さらにアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。

また、まぶたやまつげごと目をカップで覆って洗浄するため、雑菌も全部目の中に入れてしまう危険性もあります。カップは片方が終わったら、一旦洗ってからもう片方の洗浄が必要です。

洗浄液の中には防腐剤が入っていることがあるので、防腐剤が入っていないもの、できれば生理食塩水が理想です。眼科でも「目を洗う」ことは少なくなりました。角膜がダメージを受けやすいことが分かってきたため、学校のプール後の目洗いは行なわれなくなってきました。どうしても洗いたいときは、防腐剤が入っていない人工涙液を多めに点眼するほうがいいです。

 

★眼鏡

普段はコンタクトレンズを使用している人も、花粉症の時期は眼鏡に変えたほうがいいでしょう。コンタクトレンズに花粉が付着すると、洗浄しても落ちにくく、また花粉がついたままのレンズを目に乗せることになってしまいます。もし、コンタクトレンズのままがいいという人には1日の使い捨てタイプをおすすめします。

また、眼鏡にはサイドのすき間まで覆うカバーのようなタイプがあります。これはドライアイでの治療にも使われていて、目に外部の空気が入ってこないようになっています。

 

 

Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症は何科に行くの?

花粉の季節になって症状が出始めたとき、市販の薬だとどれが自分に合うのかよくわからない

また、風邪なのか花粉症なのかいまひとつ判断できない

そんなときはまず病院へ行きましょう。

 

さて、何科にいけばいいのでしょうか?

花粉症の症状は主に目のかゆみや涙や充血、鼻水や鼻づまりなどになります。

なので、多くの人は耳鼻咽喉科や耳鼻科、眼科に行っているようです。

内科でも大丈夫なようですよ。

選び方としては、一番つらい症状が目に出てる場合は眼科、鼻にきてる場合は耳鼻咽喉科や耳鼻科を選ぶのがいいでしょう。

 

  • 耳鼻咽喉科

花粉症にかかった場合、一般的に耳鼻咽喉科を受診する人が一番多いと言われています。

通常の治療がうまくいかない場合、手術療法ができるというのが耳鼻咽喉科の最大の特徴です。

花粉症の研究と診療の第一人者は耳鼻咽喉科の医師なのだそうです。

目の症状も出ている場合は、必要に応じて眼科も紹介してくれるので安心ですね。

 

  • 耳鼻科

耳と鼻に関するスペシャリストなので、鼻水が止まらないなどの症状が出てる場合はぜひ受診してください。

症状や状態に応じた薬を処方してもらえることでしょう。

目の症状も出ている場合は、必要に応じて眼科も紹介してくれるので安心です。

 

  • 眼科

目のかゆみや目やに、充血、涙が止まらないなどの症状が強く出ているときには眼科に受診することをオススメします。

症状に合った薬を出してもらえますし、目以外に鼻水などの症状がある場合は必要に応じて耳鼻科や耳鼻咽喉科を紹介してくれることでしょう。

 

  • 内科

アレルギー疾患に詳しい医師も多く、十分な対応をしてもらえます。

高血圧や糖尿病など持病のある人ならば持病との兼ね合いを考えた薬を出してもらえるので安心です。

かかりつけの内科医がいる場合は、まずそこに相談するするのがいいと思います。

症状に応じて別の病院も紹介してもらえます。

 

  • アレルギー科

なにかしらのアレルギーを持った人が急増したため新しく開設されたのがアレルギー科です。

花粉症もアレルギーの一つですので、対応してもらえます。

アレルギーに関するスペシャリストなので、予防策なども積極的に対応してくれます。

 

  • 小児科

子供が花粉症の症状を訴えた場合は、まずは小児科にみてもらうのがいいかと思います。

風邪ではなく花粉症と判断されたら、子供の体調や適性に応じた薬を処方してもらえるので安心ですね。

 

これらの情報を目安にして病院を受診してみてください。

花粉症のつらい症状が改善されること間違いなしです。

 

 

Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症の原因は?

花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉に対するアレルギー性の病気です。

日本人の20パーセントはこの花粉症にかかっているとのこと。国民的な病気なのですね。

季節性アレルギー鼻炎とも言われています。

主なアレルゲンはスギやヒノキ、オオアワガエリ、ブタクサ、イネなどですが約60種類もの花粉が症状を引き起こすそうです。

実は花粉症になっている日本人の8割はスギ花粉に反応しているとも言われています。

 

一体なにが原因で起こるのでしょうか。

 

  • 花粉症の原因

花粉が目や鼻から入ってくると、マクロファージと呼ばれる細胞が花粉の侵入をキャッチします。

それに対抗して体内でIgE抗体という物質が作られます。

このIgE抗体はすべての人に同じように作られるわけではなく、作られやすい体質が生まれつき決まっています。

作られやすい人ほどアレルギー体質というわけです。

ちなみにこのIgE抗体は元は寄生虫にたいしての抗体であったといわれています。

その抗体が出来たあとに、再び花粉が体内に入ってくると鼻や目の粘膜になる肥満細胞にある抗体と結合した結果、ヒスタミンなどの化学物質が分泌され、花粉を体外に出そうとするのです。

そのため、鼻水や涙、くしゃみなど排除しようとする症状がでるのですね。

本来は免疫は体を救うシステムであるはずなのに、どうして体に害のないはずの花粉に反応してしまうのでしょうか。

いろんなタイプの「敵」に対応するため、免疫は自分のDNAを変化させて新しいたんぱく質を作ったりしています。

そういった高度で複雑なシステムが過剰に反応し花粉にたいして抗体を作ってしまうのだという考えがあります。

 

  • 花粉症になる人とならない人の違いとは?

花粉症になる人は日本人の5人に1人と言われていますが、なる人とならない人の違いはなんなのでしょうか。

実は発症するのは今までに吸ってきた花粉の量が関係していると言われています。つまり、今は発症していなくても、これからも花粉を吸い続ければいつか花粉症になる可能性もあるということです。

先に説明したIgE抗体は、原因となる花粉との接触を何度か繰り返すうちに体内に蓄積されていきます。

この蓄積が一定の水準に達したときに、花粉症になる条件が整った状態になるのです。

そして都会における大気汚染物質と花粉が混合するとそのアレルギーは増大すると言われています。

田舎よりも都会の方が花粉症になりやすいのですね。

また遺伝子的な要因もあるので、健康状態などさまざまな要因が重なって花粉症になるということです。

 

Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症は万国共通の症状!英語を使って花粉症を表現しよう!

  • 「花粉症」を英語で言うと?

辞書で「花粉症」とひいてみるとpollinosisという単語が載っていますが、これは専門用語で、医学論文などで使われている「花粉症」です。

 

日常会話ではhay feverが最も多く使われています。hay には干し草という意味があるので、hay feverを直訳すると「干し草の花粉のアレルギー」という意味になります。しかし、hay feverという単語は干し草からくる花粉症だけではなく、樹木からくる花粉症にも使われています。

 

また、花粉症という症状に対してpollen allergyという単語を使うネイティブも多くいます。例えば、単に花粉症であることを主張したい場合は「I have an allergy to pollen.」と言えば「私は花粉症です」と言っていることになります。花粉症の中でもどの種類の花粉症なのかを表現したいとき、例えば自分はブタクサの花粉症なのだと主張したいときには「I’ve developed an allergy to ragweed.」などと言います。

 

さらに「花粉症になっちゃった」というニュアンスにしたい場合は「have」の代わりに「got」を使うと良いでしょう。

 

  • 花粉症でつらいことを英語で表現しよう!

自分が花粉症であることを主張することはもちろん大切ですが、周りの人にはやはり辛さを分かってもらいたいものです。花粉症である私は、一緒に仕事をしているイギリス人とのコミュニケーションに役立てばと思い、春になるとよく英語で花粉症の話をします。

 

単純に「花粉症で辛い」と言いたいのであれば「I am suffering from an allergy to pollen.」と言えば通じます。

 

また、詳しい症状を言いたい場合は、例えば花粉症で鼻水に苦しんでいる場合には「I have a runny nose.」と言えばいいですし、鼻づまりで苦しい場合には「I have a stuffy nose.」と言えばわかってもらえます。

 

さらに、花粉症特有の症状で目のかゆみがある場合は「I have itchy eyes」とか「My eyes are itchy.」などと伝えれば分かってもらえるはずです。花粉の飛散が多くて涙目になっているときには「I have watery eyes.」だなんて伝えるのもアリです。

 

  • まとめ

花粉症に関する英語というのも色々とありますね。日本国内に旅行で来る英語圏の人も年々増えていますので、英語を使って花粉症について対話をするというのもコミュニケーションの一環となりそうです。

 

さらに花粉症は欧米でも存在します。海外に旅行に行った際に予期せず花粉症の症状が現れてしまって現地の医師に診察してもらわなければならなくなった場合などは、これらの花粉症フレーズを知っていれば、自分の口から花粉症であることやどのような症状が出ているかということを説明できるので便利です。

 

花粉症そのものは辛い症状ですが、花粉症を通じて英語の勉強ができるというのは楽しいものですね。