春だけじゃないの?花粉症の症状が出るかもしれない時期はいつ?
- スギは2月~4月くらい
スギ花粉が飛散するピークは2月~4月くらいです。特に、関東ではピークの期間が長く、5月になっても1日あたり1cm四方の面積に5.1個~50個も飛んできます。
また、スギ花粉は微量ながら、9月過ぎから飛び始めます。具体的な量としては1日あたり1cm四方の面積に5個以下ではありますが、花粉症の症状が重い人などは、9月過ぎからアレルギー症状が出てしまう可能性もあります。
- スギのピークが過ぎた頃にヒノキのピークがやってくる
4月頃にスギ花粉の飛散がピークを過ぎてホッとするものの、すぐにヒノキの飛散がピークを迎えます。ヒノキ花粉の飛散量がピークを迎えるのは3月~4月、関東などは5月の飛散量も多くなっています。
また、ヒノキの花粉量は飛散量が年々増えているので、スギ花粉の飛散ピークが過ぎた後でも花粉症の症状が治まらない場合は、ヒノキの花粉にもアレルギー反応している可能性があります。私もここ数年で、スギ花粉だけでなくヒノキの花粉でも花粉症の症状が出てしまうようになりました。
- 5月~6月にはイネの花粉が飛び始める
スギ花粉やヒノキの花粉の飛散はピークを過ぎたのに、なぜか花粉症の症状が出るという場合には、イネ科の花粉に対してアレルギー反応をしている可能性が高いです。
イネ科の植物といえば、イネそのものだけでなく、ムギやススキ、カモガヤなどもあります。イネ科の植物は川沿いの堤防や水田などに生えています。
なお、イネ科の植物にアレルギー反応がある場合、喘息などの呼吸困難や嘔吐、蕁麻疹などが短期間のうちに現れてしまうアナフィラキシーになる危険があるので、イネ科の花粉に反応しているようであれば、イネ科の植物が多く生えている場所に行かないなどの対策が必要です。
- 秋に花粉症の症状が出るならブタクサ・ヨモギ・カナムグラを疑う!
夏風邪と間違われやすいのが、秋に飛散する花粉によるアレルギー反応です。ブタクサやヨモギの花粉は飛散のピークが9月頃で、カナムグラの場合は9月~10月と少し長めです。
イネ科の植物と同じように背が低い植物ですので、花粉の飛散距離も短いです。秋に花粉症の症状が出るのであれば、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラが生えていそうな草むらなどに近づかないようにする必要があります。
- まとめ
このように、日本全国では1年中何かしらの花粉が飛んでいます。機会があれば、一度、自分の体がどの花粉に反応する可能性があるのか、アレルギー検査をしてみるというのもよさそうです。