花粉症あれこれ

カテゴリ:花粉症の薬
Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症薬の強さ

抗アレルギー薬は副作用として眠気があります。仕事中に強い眠気で集中力が続かずに、効率的に考えたり動けないこともあります。薬によっては眠気の強さ・効果の強さに差があります。よく使われる薬についてまとめてみました。

 

・アレグラ…服用は1日2回です。眠気はほとんどなく、効果は強いです。

・クラリチン…服用は1日1回です。眠気はほとんどないですが、効果はアレグラよりは弱いです。

・エバステル…服用は1日1回です。眠気はほとんどなく、効果は強いです。

・アレジオン…服用は1日1回です。眠気はほとんどなく、効果は強いです。

・アレロック…服用は1日2回です。眠気がありますが、効果はかなり強いです。

・ジルテック…服用は1日1回です。眠気がありますが、効果はかなり強いです。

 

最近の抗アレルギー薬は、眠気が少なく、1日1回の内服でコントロールできるものが増えています。眠気が少なく、1日1回の内服で済むのはエバステル、クラリチン、アレジオンなどがです。ステロイドの内服薬(セレスタミン、リンデロン)は眠気がほとんどなく、とても効果が強い薬です。医師の指示通り短期間飲む場合は、副作用もほとんどなく、安全性が高い治療法です。内服薬以外の点鼻薬や点眼薬は眠気はなく、効果的です。

 

  • 眠気、副作用の少ない漢方薬

漢方薬は抗ヒスタミン薬などの西洋薬による花粉症治療に較べて眠くならないというのも特徴です。花粉症に対しては症状の緩和だけでなく、全身の体質改善も期待もあるほどです。一時的に症状を抑える西洋薬を使う治療を「対症療法」、花粉症の時期を問わずに使用して、なりにくい体質に変えようとする「根本治療」と呼んでいます。

根本治療と対症療法を組み合わせた治療法を、漢方では「標本同治」(ひょうほんどうち)といっています。

・鼻水が透明で水っぽく、冷えなどの症状を伴う場合

『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』や『麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)』のように肺を温める薬を使います。

・白っぽくて粘る鼻水と鼻づまり、目の赤みやかゆみなどの熱症状が出ている場合

『麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)』や『五虎湯(ごことう)』で肺の熱をとりのぞく薬を使います。

その人の症状や体質素因に合わせた薬を処方して治療を行います。また、漢方からみた生活上の注意点なども、合わせてアドバイスします。

しかし、シーズン中は対症療法中心で、根本治療のほうになかなか力を入れられません。シーズン外の治療が有効な理由は、「敵」のいないオフシーズンであれば、じっくりと血のめぐりや内臓の調和を整えることができるからです。体の中で作られてきた「体の環境」を改善し、症状が出ないようにすることは十分に可能です。また、症状が現れた場合も、軽度になる場合が多いので、対症療法の効き目も高くなります。

 

 

Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症に効くクスリ

「今年もやってきた花粉症、時間がないから帰りに何かおクスリ買えばいいや」と自分で勝手に選んでいませんか? 薬局になら薬剤師もいますが、相談はしましたか? 棚にある箱をレジに持って行っただけでは心配ですね。「鼻のクスリ」「目のクスリ」にもいろいろあるのです。薬局には医師からの処方箋がないと購入できない薬もあります。せっかくなら一番あなたの体に合う薬を選びたいと思いませんか。医師が問診や検査の結果を見て、症状の出方やライフスタイルを考慮して最適な薬を選んでくれます。また、他の薬との飲み合わせや副作用の影響も考えてくれます。よりよい治療を受けるためには、ちょっと面倒でも受診することをお勧めします。

 

  • 花粉症の治療に使われる薬の種類

①抗ヒスタミン薬(経口薬、点鼻薬、点眼薬)

花粉症の治療薬として主に使われる薬で、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどを引き起こすヒスタミンの作用を抑えます。経口の抗ヒスタミン薬には、大きく分けると古いタイプ(第1世代)のものと新しいタイプ(第2世代)の2種類があり、最近では眠気や口の渇きなどの副作用が軽減された第2世代の抗ヒスタミン薬が主流です。 また、メディエーター遊離抑制作用を併せ持つものや、鼻づまりに効果があるものなど、さまざまな特徴を持つものがそろっています。

 

②メディエーター遊離抑制薬(経口薬、点眼薬、点眼薬)

花粉が体内に入ったとき、アレルギー症状を引き起こす体内物質(ヒスタミンやメディエーター)が出るのを抑える薬です。薬を使いはじめてから十分な効果が現れるまでに2週間ほどかかるため、比較的早めに使用をはじめる必要があります。

 

③抗ロイコトリエン薬(経口薬、点鼻薬、点眼薬)

鼻づまりの原因となる鼻粘膜の腫れを引き起こすロイコトリエンが、免疫細胞から放出されるのを抑える薬です。鼻づまりを改善する効果が期待できるため、抗ヒスタミン薬などと組み合わせて使用されることが多いです。

 

③血液収縮薬(点鼻薬)

アレルギー性鼻炎の治療の際に鼻に噴霧する点鼻薬で、粘膜の血管を収縮させて粘膜の腫れを取り除くことで、鼻づまりに効果を示します。使い過ぎると鼻づまりが強くなるときもあるので、1日1~2回で夜寝る前に使うのが基本です。

 

④ステロイド薬

症状が強いときに使われ、点鼻薬、経口薬、点眼薬があります。免疫反応を抑え、どのタイプの症状にも効果がみられます。

 

(ⅰ)鼻噴霧用ステロイド薬

鼻づまりなどの症状がひどいときに、鼻に噴霧する薬。定期的に使用しないと効果が十分発揮されません。

(ⅱ)経口ステロイド薬

鼻噴霧用ステロイド薬では抑制できない場合に経口ステロイド薬を使うことがあります。ただし、副作用を考慮して短期間の投与に限定して服用します。

(ⅲ)点眼薬

目の症状がひどいときに使うことがあります。定期的な検査が必要ですので、使用にあたっては眼科医に相談してください。

 

  • 注意点

①風邪薬と一緒に飲まないこと

共通する作用や成分が入っていると血中濃度が高くなり、副作用がでやすくなります。

②症状の軽い日も飲むこと

晴れや強風の日は症状が重く、雨の日は軽くなる傾向があります。飲まないでいると、次に大量に花粉が飛んだ時に、一気に症状がひどくなります。きちんと飲んでいれば良い状態を保つことができます。花粉症の時期が終わって症状が消失してから、医師の指示によって減量していきます。

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Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症に効く漢方

漢方では、この病気にはこの漢方といった処方の仕方ではなく症状にあわせて処方されることが多いとのこと。

出来れば自己判断ではなく専門の方にみてもらうのが一番ですが

あくまで目安として花粉症に効果のある漢方をいくつかご紹介します。

 

  • 「小青竜湯」

寒がりでくしゃみが多い人。透明の鼻水が多く、黄色や緑の鼻水はあまり出ない人。風邪になると鼻水がさらさらと流れるタイプの人。

これらの症状のが当てはまる人は「風寒証」と言われています。

「小青竜湯」という漢方を用いると、体を温めてくれる効果があり冷え性体質の花粉症に対して有効なようです。

また体質改善にも効果的で、特にアトピー性皮膚炎に有効なので併発してる人にはオススメです。

 

  • 「葛根湯加辛夷川キュウ湯」

逆に暑がり体質で、鼻づまりがひどい場合は「葛根湯加辛夷川キュウ湯」が処方されます。

子供の場合は暑がりな体質が多いので、こちらを処方されることが多いようです。

 

  • 「葛根湯単味」

普段肩が凝りやすくあまり汗をかかないタイプの人。花粉により目の症状がひどい場合は「葛根湯単味」をオススメしています。

 

  • 「麻黄附子細辛湯」

虚弱体質で普段から風邪をひきやすい、スタミナがなくて疲れやすいなどのタイプの人は「 風寒陽虚証」という症状になります。

こちらのタイプには「麻黄附子細辛湯」という漢方が合うでしょう。

特に疲れとだるさが著しい場合には「補中益気湯」という漢方を併用してもいいようです。

 

  • 「香蘇散」

鼻や目、喉や耳に詰まり感や渋り感が強い人。精神的にも弱い面がありストレスをためやすい人。寒さやストレスで症状が悪化しやすい人。各種の薬で胃腸の具合が悪くなりやすい人。

これらのタイプには「香蘇散」という漢方を用います。芳香成分が十分に入っているため子供や高齢者に多く使用されます。

また、精神不安定が強い場合には「香蘇散」に「四逆散」を併用する場合もあるようです。

 

  • 「十味敗毒湯加桔梗石膏」

目ヤニや鼻水、痰などの分泌物は黄色く粘っこい人。くしゃみ・鼻水は少なく、鼻づまりがひどい人。鼻や目に熱を持ち、喉や目や顔が赤い人。

暑いところやエアコンが効いてる場所で症状が出て、逆に暑くさえなければ症状は出ない人。

この症状のタイプには、「十味敗毒湯加桔梗石膏」という漢方を用います。

 

いかがでしたでしょうか?

自分の症状に合う漢方薬を見つけることが改善の近道なようですね。

また漢方と一般的な薬を併用することで更に効果があがるとも言われています。

 

 

Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症で市販されている薬にはどのような薬があるのでしょうか?

  • 市販されている花粉症の内服薬とは?

花粉症対策の内服薬として薬局などで市販されている薬のほとんどは抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬にはアレルギー反応を引き起こす体内物質・ヒスタミンが作用しないように抑える効果をもっています。

 

抗ヒスタミン成分としてはマレイン酸クロルフェニラミンが使われるほか、マレイン酸クロルフェニラミンに似ている成分としてマレイン酸カルビノキサミン(シベロンなど)がよく使われます。

 

抗ヒスタミン薬の特徴として即効性がある点が有名ですが、実は持続時間は6時間程度で、効果の持続時間が長いとは言えません。最近では効果を長く持続されるためにカプセル状にした内服薬もありますが、それでも効果が続時間は12時間程度です。長年花粉症で悩んでいる私も、たまに花粉症の薬を自宅に忘れることがあります。そのような時に、薬局で市販されている花粉症の薬に頼ることがあるのですが、かかりつけの医師から処方されている薬と異なり、効き目が短く感じることが結構あります。

 

  • 市販されている花粉症の点眼薬・点媚薬とは?

花粉症向けの薬として市販されている点眼薬・点鼻薬は様々な成分が含まれていますが、その中でも多いのは内服薬と同じように抗ヒスタミン薬です。

 

点眼薬・点鼻薬に含まれている抗ヒスタミン薬としては、内服薬と同じようにマレイン酸クロルフェニラミンがメインです。マレイン酸クロルフェニラミンの含有率としては0.01~0.03%と幅がひろくなっていますが、マレイン酸クロルフェニラミンの含有率が0.03%もあると即効性が非常に高く、点眼した直後から目のかゆみがあっという間に引いていくのが体感できます。その反面、内服薬同様に効果の持続性はあまり期待できないほか、使い続けると効きにくくなってくるというデメリットもありますので注意が必要です。

 

また、最近ではクロモグリク酸ナトリウムという抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬の両方を配合した点眼薬も発売されています。インタールなどの点眼薬を使っていない人には便利でが、クロモグリク酸ナトリウムと抗ヒスタミン薬の両方を配合した点眼薬のほとんどは、クロモグリク酸ナトリウムの含有率が1%と、インタールの半分程度ですし、10mlで1000円以上もしてしまうほど高価です。

 

  • まとめ

最近では処方薬の効能に負けないほど素晴らしい市販薬も相次いで発売されています。しかし、花粉症の症状を感じた場合には、どんなに忙しくても一度は医師の診察を受けて、体に合う薬を処方してもらうなど、医療処置をしてもらって下さい。

 

また、花粉症は栄養バランスを考えた食生活やストレスの軽減化で少しは和らげることもできますので、花粉症の症状を感じる前から、日々の生活を見直してみるのも良さそうです。

Posted on 2014/10/27 by miyahara

処方薬じゃなく市販薬でも花粉症に効果は出るのか知りたい!

  • そもそも花粉症の薬に求められていることとは?

そもそも花粉症とは、花粉などアレルギーの原因となる物質によって体内に放出された物質・ヒスタミンによって神経や血管などが刺激されるアレルギー反応のことを言います。花粉症の具体的な症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・目の充血というところは良く知られていますが、そのほかに喉の痛みや微熱、倦怠感などが生じることもあります。

 

  • 処方薬にはどのような花粉症の薬がある?

薬物治療のうち、花粉症の症状がひどくなってきた患者に対してつかわれる処方薬のひとつとしてアレジオンがあります。アレジオンは、アレルギー反応を引き起こす体内物質・ヒスタミンに対して、抑制効果と予防効果という2つの効果をもっていて、服用しても副作用としての眠気が少ないと言われる第二世代抗ヒスタミン薬のひとつです。

 

また、アレジオンと同じように第二世代抗ヒスタミン薬として代表的な処方薬にはアレグラもあります。アレグラはアレルギー性鼻炎をやわらげる効果があるとして多く処方されています。

 

さらに、花粉症だけでなく、湿疹や蕁麻疹などのアレルギー症状を抑えるためにも使われている薬として、セレスタミンという処方薬もあります。セレスタミンには、アレルギー反応を引き起こす体内物質・ヒスタミンが作用しないように抑える効果をもつ抗ヒスタミン剤と、アレルギー反応を予防する効果がある副腎皮質ホルモン(ステロイド)が配合されています。

 

  • 市販薬にはどのような花粉症の薬がある?

一般的な薬局で購入できる花粉症の市販薬の多くは、アレルギー反応を引き起こす体内物質・ヒスタミンが作用しないように抑える効果をもつ抗ヒスタミン剤です。抗ヒスタミン剤には服用すると強い眠気が現れてしまうという副作用がありますが、一方で高い即効性があるので、例えば外出先で急に花粉症の症状がでて辛さを感じた時などに重宝します。出先で急に症状がきつくなったときなどは非常に重宝します。毎年春になると花粉症に悩まされる私も、持ち歩く鞄を変えた時に花粉症用の薬を入れ忘れてしまう時があります。そんな時には薬局で抗ヒスタミン系の市販薬を購入します。普段、医師に処方してもらっている薬よりも眠気は感じやすいのですが、市販薬を飲んだ後に鼻水・鼻づまりなどの症状が割と早く緩和されるように感じます。

 

さらに、最近では久光製薬が出しているアレグラFXという市販薬も有名です。薬の効能としては処方薬で唯一眠気の副作用が記載されていない処方薬・フェキソフェナジンそのものだといっても過言ではありません。

 

  • まとめ

花粉症が日本人の国民病だと言われるようになってから、花粉症の市販薬も目覚ましい発展をしています。基本的には医師の診断を受けて処方薬を服用すべきですが、緊急の場合には一般的な薬局にいる薬剤師に相談をして市販薬を服用するという選択肢もアリではないでしょうか。

Posted on 2014/10/27 by miyahara

花粉症とサヨウナラしたい!花粉症にはこんな薬がある!

  • アレジオン

アレジオンは、眠気が少ないと言われる第二世代抗ヒスタミン薬のひとつです。アレルギー反応を引き起こす体内物質・ヒスタミンに対して、抑制効果と予防効果という2つの効果をもっています。私自身が通っている花粉症専門の病院で処方されている薬のひとつがこのアレジオンです。

 

処方薬として有名ですが、エスエス製薬から「アレジオン錠10」という錠剤が販売されています。ただし「アレジオン錠10」は第一類医薬品に分類されていますので、薬剤師が常駐している薬局でないと購入することができません。

 

  • アレグラ

アレグラは花粉症などによるアレルギー性鼻炎をやわらげる効果があるとして多く処方されています。アレジオンと同じように抗アレルギー薬(第二世代抗ヒスタミン薬)として有名な薬です。

 

副作用としての眠気がほとんどない薬だとされていて、特に仕事で車の運転が必要な人に対して処方されることが多いようです。

 

  • セレスタミン

花粉症だけでなく、湿疹や蕁麻疹などのアレルギー症状を抑えるためにも使われている薬です。

 

セレスタミンには、抗ヒスタミン剤と副腎皮質ホルモン(ステロイド)という2つの成分が配合されています。抗ヒスタミン剤にはアレルギー反応を引き起こす体内物質・ヒスタミンが作用しないように抑える効果があり、副腎皮質ホルモン(ステロイド)にはアレルギー反応を予防する効果があります。

 

セレスタミンに含まれている副腎皮質ホルモン(ステロイド)は、ほかの薬では効果が出ない場合に一時的に使われる様な強い作用をもつ薬です。そのため、セレスタミンも炎症作用を抑える力が強く、大量に使用したり、長期間使用したりすると重い副作用が現れてしまう可能性があります。

 

  • サジテン

サジテンは、花粉症による目のかゆみや結膜充血などの症状を和らげることができる抗ヒスタミン系の点眼液です。

 

症状や個人差がありますが、点眼後30分くらいで充血がとれていくという速攻性もあります。

 

  • まとめ

ここで挙げた花粉症の薬はほんの一部です。花粉症の原因とも言われている食生活を改善したりストレスを少しでも取り除いたりすることで、日常生活の中から花粉症になりにくい体質に近づけたいものですが、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどのような花粉症の症状が少しでも出てきたら医師の診察を受けて、薬を服用してください。