花粉症による眠気
- 花粉症は眠くなる?
花粉症になると妙に眠くてたまらないという話をよく聞きます。
一体どうして眠気がくるのでしょう。
そもそも冬から春にかけては気温の変動が激しくなり、自律神経のバランスがくずれることによって眠さやだるさなどの症状が起きるのだそうです。
また暖かくなることで体の器官の動きが活発になり、ビタミンB群がたくさん必要となります。
そのビタミンB群が不足するとだるさや疲れやすいなどの症状が出てくるとのこと。ただでさえ眠たくなる季節なのですね。
そして花粉症の症状として鼻水や鼻づまりがあげられます。寝ているときも鼻がつまるなど不快な症状があり起きてしまうので結果睡眠不足に陥り、日中眠気を感じるということになります。
また花粉症に処方される薬の中には副作用として眠気をもよおすものがあります。
抗ヒスタミン薬が花粉症対策の薬として知られていますが、この薬はアレルギーを引き起こすヒスタミンの働きを抑えてクシャミや鼻水を抑制します。
その一方で、眠気や集中力の低下などの鎮静作用もあるのです。
- 眠い時の対処方法は?
眠いからといって誰もがすぐにベッドに横になり眠れるわけではありません。
仕事や学校や家事などすることがたくさんあり、なかなか日中に眠ることはできませんよね。
これらの眠気に対してどのように対応していけばいいでしょうか。
実は同じ抗ヒスタミン薬でも眠気が少ないものもあります。「第2世代」と呼ばれるものです。
第1世代の抗ヒスタミン薬に比べて、副作用が少なくなり眠気が抑えられるようになりました。
最近では処方される抗ヒスタミン薬の多くが第2世代のものになったと言われています。
また漢方薬の小青竜湯も眠気が起こらないので、愛用している人も多くいるようです。
そしてしっかり睡眠時間を確保することも大切です。
テレビや携帯などをずっとみていると脳が興奮してすぐには寝付けません。
せめて寝る一時間前にはそれらから離れゆっくりと過ごしましょう。
また入浴も早めに済ませておき、アルコールも控えておくと更によい睡眠が得られます。
また、最初の方に出てきたビタミンB群をしっかり摂取することも大切です。
ちなみにビタミンB群とは8種類のビタミン(ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)を総称した言い方です。
サプリで手軽に摂取してもいいですし、食品からだとなおいいでしょう。
具体的には、穀物(ビタミンB1)、卵や納豆(ビタミンB2)、バナナやナッツ(ビタミンB6)、牛乳や豚レバー(ビタミンB12)、魚類(ナイアシン)、さまざまな食材(パントテン酸)
緑黄色野菜(葉酸)、落花生(ビオチン)などがあげられます。
これらを積極的に食べていけば、だるさ眠さからは多少開放されることでしょう。
薬は第2世代を使用すること、あるいは小青竜湯という漢方薬を使うこと、そして睡眠時間をきちんと確保する努力をすること、ビタミンB群を摂取することが大切なのですね。