花粉症あれこれ
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花粉症なんかもうイヤだ!治療方法にはどのようなものがある?
鼻水や目のかゆみ・充血など、毎年悩まされる花粉症。そんな花粉症とサヨナラできる治療法にはどのようなものがあるのでしょうか?
- 治療法1:薬物療法
治療方法のひとつとして薬物療法があります。初期治療としては、花粉シーズン中の症状を軽減させることを目的とし、花粉が飛び始める2週間くらい前から薬の服用を始めます。
また、花粉症の症状がひどくなると導入療法が始まります。具体的には、第2世代抗ヒスタミン薬や経口ステロイド薬を一時的に服用したり、ステロイド点鼻薬を使用したりします。花粉症である私は、この導入療法によって、なんとか毎年、花粉症と付き合うことができています。
さらに、初期治療や導入療法によって花粉症の症状が緩和した場合には、花粉症の症状が軽くなった状態をキープすることを目的とした維持療法が行われます。維持療法は花粉が飛んでいる間は治療を続ける必要があります。
- 治療法2:減感作療法
減感作療法とは、花粉症の原因となる抗原である花粉を、少しずつ量を増やしながら体内に入れることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。具体的には、「舌下減感作療法」といって、パンにスギ花粉のエキスを垂らして舌に置き、2分くらい待った後に飲み込むという方法や、注射で体内に入れる方法があります。
減感作療法はアレルギーを治すことができる可能性がありますが、2~3年と長期間続ける必要がありますし、あくまでも治る可能性があるだけで、絶対治るとは言い切れません。また、抗原である花粉を体内に入れることでショック反応が出るなどの副作用が出てしまう場合があります。
- 治療法3:手術療法
花粉症における手術療法では、鼻の粘膜の一部をレーザーで焼いて、花粉が付着してもアレルギー反応が起こらないようにします。花粉症のシーズンが始まる前に治療を終わらせておくことで、薬の服用を減らしたいという人や、花粉症の症状が辛すぎて仕事にならないという人がレーザーによる手術療法を行うケースが多いようです。
現在、アレルギー性鼻炎のレーザー治療は保険適応が認められていますので、通常の医療機関では1万円前後でレーザーによる手術療法が受けられるようになっています。
しかし、レーザーによる手術療法にも副作用が出てしまう可能性を考えておく必要があります。例えば、手術後の出血や鼻粘膜の委縮などが考えられまし、過度にレーザー照射を繰り返してしまうと逆に鼻がつまりやすくなる可能性もあります。さらに、鼻涙管が傷ついて涙が出やすくなってしまう可能性もあります。
- まとめ
どの治療法を選ぶにしても、まずは花粉症の三大症状といわれるくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどが出てきた場合には、すぐに医師の診察を受けたほうが良さそうです。