花粉症あれこれ
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もしかしたら花粉症?どの花粉に反応するのか検査をしてみよう!
- 花粉症検査1:鼻汁好酸球検査
鼻汁好酸球検査とは、顕微鏡を使って行う検査です。鼻水の原因が花粉症などのようなアレルギーが原因となっている場合には鼻水の中に好酸球という細胞が増えます。鼻汁好酸球検査では顕微鏡を使って鼻水の中にある好酸球を数えて、花粉症かどうか判断します。
- 花粉症検査2:鼻の視診
鼻の視診とは文字の通り、鼻の粘膜の色や鼻水の性状を観察するという検査です。特にスギ花粉症では鼻の粘膜が薄い赤色になることが多く、分かりやすいそうです。私も花粉症の症状が出始めの頃に耳鼻科に行った時に、鼻の視診をされた瞬間に「あぁ!スギ花粉に反応しているね」と言われました。
また、鼻の視診では副鼻腔炎を合併していないか調べるために、鼻水に黄色の膿が混じっていないか観察します。
- 花粉症検査3:目の検査
鼻だけではなく目を顕微鏡で観察する検査もあります。ブラッシュサイトロジーというブラシ使って眼脂や結膜を取り、結膜や眼脂の中にある好酸球を数えます。
また、点眼誘発試験という検査もあります。点眼誘発試験では目に花粉の成分を点眼して、結膜炎が出るか確認します。ただし、花粉の成分を目にいれるわけですから、結膜炎が出るなど陽性となった場合は少し辛いです。
- 花粉症検査4:血液検査
血液検査では、花粉に対する抗体が高くなっているか、調べることができます。現在、血液検査で判断できる花粉は樹木・イネ科・雑草について、以下のようにかなり細かく調べることができます。
<樹木>
スギ、ヒノキ、シラカンバ、マツ、カエデ、ブナ、ビャクシン、ニレ、コナラ、ヤナギ、アカシア、ハンノキ、オリーブ、クルミ、クワ
<イネ科>
アシ、コムギ、オオスズメテッポウ、スズメノヒエ、カモガヤ、オオアサガエリ、ハルガヤ、ギョウギシバ、ナガハグサ、ヒロハウシケグサ、ホソムギ、コヌカグサ、セイバンモロコシ
<雑草>
ブタクサ、ヨモギ、ブタクサモドキ、オオブタクサ、ニガヨモギ、タンポポ、ヘラオオバコ、シロザ、アキノキリンソウ、ヘメスイバ、イラクサ、フランスギク、カナムグラ
ここまで細かく検査することができるので、スギの花粉だけに反応しているのか、ヒノキやブタクサといった他の科分にも反応しているのかがわかり、初期療法・導入療法などの開示時期などの治療方針の参考にもなります。
- まとめ
花粉症は一度発症してしまうと完全に治癒することが難しい症状です。花粉症の症状が今出ていないのであれば、早めに検査をして自分が反応しそうな花粉を認識して、日頃からコツコツと花粉症対策して下さい。