花粉症あれこれ

Posted on 2014/10 by miyahara

花粉症で市販されている薬にはどのような薬があるのでしょうか?

  • 市販されている花粉症の内服薬とは?

花粉症対策の内服薬として薬局などで市販されている薬のほとんどは抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬にはアレルギー反応を引き起こす体内物質・ヒスタミンが作用しないように抑える効果をもっています。

 

抗ヒスタミン成分としてはマレイン酸クロルフェニラミンが使われるほか、マレイン酸クロルフェニラミンに似ている成分としてマレイン酸カルビノキサミン(シベロンなど)がよく使われます。

 

抗ヒスタミン薬の特徴として即効性がある点が有名ですが、実は持続時間は6時間程度で、効果の持続時間が長いとは言えません。最近では効果を長く持続されるためにカプセル状にした内服薬もありますが、それでも効果が続時間は12時間程度です。長年花粉症で悩んでいる私も、たまに花粉症の薬を自宅に忘れることがあります。そのような時に、薬局で市販されている花粉症の薬に頼ることがあるのですが、かかりつけの医師から処方されている薬と異なり、効き目が短く感じることが結構あります。

 

  • 市販されている花粉症の点眼薬・点媚薬とは?

花粉症向けの薬として市販されている点眼薬・点鼻薬は様々な成分が含まれていますが、その中でも多いのは内服薬と同じように抗ヒスタミン薬です。

 

点眼薬・点鼻薬に含まれている抗ヒスタミン薬としては、内服薬と同じようにマレイン酸クロルフェニラミンがメインです。マレイン酸クロルフェニラミンの含有率としては0.01~0.03%と幅がひろくなっていますが、マレイン酸クロルフェニラミンの含有率が0.03%もあると即効性が非常に高く、点眼した直後から目のかゆみがあっという間に引いていくのが体感できます。その反面、内服薬同様に効果の持続性はあまり期待できないほか、使い続けると効きにくくなってくるというデメリットもありますので注意が必要です。

 

また、最近ではクロモグリク酸ナトリウムという抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬の両方を配合した点眼薬も発売されています。インタールなどの点眼薬を使っていない人には便利でが、クロモグリク酸ナトリウムと抗ヒスタミン薬の両方を配合した点眼薬のほとんどは、クロモグリク酸ナトリウムの含有率が1%と、インタールの半分程度ですし、10mlで1000円以上もしてしまうほど高価です。

 

  • まとめ

最近では処方薬の効能に負けないほど素晴らしい市販薬も相次いで発売されています。しかし、花粉症の症状を感じた場合には、どんなに忙しくても一度は医師の診察を受けて、体に合う薬を処方してもらうなど、医療処置をしてもらって下さい。

 

また、花粉症は栄養バランスを考えた食生活やストレスの軽減化で少しは和らげることもできますので、花粉症の症状を感じる前から、日々の生活を見直してみるのも良さそうです。